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日々感じたり、気付いたり、かんがえたことを 写真なども添えながら熟々と書き記すブログ(の予定)

ようやくのユカイハンズ

CP+のことを書こうかと思ったけれど、それより先にようやく行ってきた写真家 青山裕企さんのギャラリー ユカイハンズのこと。

思い返せば青山さんとは、東京を離れていた時、知り合いからの急な呼び出しで出掛けたのが青山さんのライフワーク、空飛ぶサラリーマンこと『ソラリーマン』の撮影という不思議かつ唐突な出会いでした。

写真家というのは雲の上というか、別世界の人だと思っていたけれど、半日撮影風景を見たり、お話させてもらって写真家だったり、写真が急に身近な存在になった感じがして、それからは彼のSNSや作品を見ながらまさに同じ時代を生きている、そんな感じの存在になっています、僕の中で勝手に。

そんな彼がずっと撮り続けている生駒里奈さんの初写真集を青山さんが担当することになったときは、なんだか嬉しいというよりはホッとしたのを覚えている(乃木坂のことも、生駒ちゃんのことも青山さんがいたから今は認識しているけれど、未だ生駒ちゃん以外の乃木坂メンバーは顔は何人かわかるけれど、名前は全然わからない始末…(^^;;)。


何がいいってなんとも言えず青山さんと生駒ちゃんの間の空気感が絶妙すぎて、なんていうかとにかく良い感じとしかいえない(あ〜自分のボキャブラリーのなさにがっかりだな)。
ふたりともオタク的だったり、フェチ的要素を持ちながらメジャーで存在している、ちょっと前までならきっとそういう部分は表に出せない、いや出さないというところを、後ろめたさも残しながら表に出してくる、そうそんなところがふたりは似ていると僕は思っています。


勿論僕が、そうしたいとか、そう感じる被写体を求めているということじゃなくて、写真を撮る側と撮られる側が、世代や性別を超えて同じ価値観を共有している、そんなところに憧れを持っているのかなと思います。


そんな青山さん自身が最高傑作という生駒ちゃん初写真集を記念した写真展『生駒里奈×青山裕企 写真展「君の足跡」』が気になりようやくユカイハンズに行けた、そんなわけです。

(関連記事 「cakes」:はっきり言って、この生駒里奈の写真集は、僕の最高傑作なんですよ!
2016年2月26日)


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(ペンギンみると青山さんって感じです)

ギャラリーでパネルの写真を見るとやっぱり写真集とか冊子体で見るのとは随分感じが違っていて、なんだろう、より距離感が近いというか、こういうことが伝わるといいな、そんなことがビシビシとくる、そうそんな感じです。
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(ギャラリーの中は撮影できなくて、この表の写真は撮影OKでむしろ拡散希望らしいです)
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(勉強と応援の意味を込めて写真集を買いました)
青山さんの写真は、輪郭のギリギリまでは押さえつつ、そのあとなだらかにボケていて、だけどシャープさも残っている、なんだか青春の甘酸っぱさというか、学校な感じを撮らせたら、やっぱり凄いな、本当そう感じます。

ギャラリーにあったノートには、生駒ちゃんのファンのメッセージがビッシリで、でもただ熱狂的というよりは、落ち着いた感じの好きって想いや、生駒ちゃん通じて青山さん知って、応援したいってコメントもたくさんあって、すごく微笑ましいコミュニティが生まれているんだなって思いました。

個人的にそれこそ静かに圧倒されつつ、ギャラリーの前の川沿いを歩きながら、東京で今を生きてる、そんなことをなぜか思ったりした春近しの週末の一日でした。
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(春も近いんだな、たぶん